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放射性同位元素を利用した分析・計測装置②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日も、昨日に引き続き放射性同位元素を利用した分析・計測装置についての記事を紹介したいと思います。
放射性同位元素を利用した分析・計測装置においては、

・厚さ計
・ガスクロ検出器ECD
・硫黄計
・水分計
・蛍光X線分析装置
非破壊検査装置
・静電気除去装置
・メスバウアー分光装置
・煙感知器

などが過去に出題されていますね。
特に、厚さ計、ガスクロ検出器ECD、硫黄計、水分計、蛍光X線分析装置
は出題頻度が高い分析・計測装置と言えるのではないでしょうか。
厚さ計、ガスクロ検出器ECD、硫黄計については昨日紹介しましたので、本日は水分計、蛍光X線分析装置について記述します。

〇水分計:

252Cfの速中性子の水素原子核との散乱を利用している

252Cfは10月11日の記事でも紹介していますが、放射線取扱主任者試験では、非常に出題頻度の高い重要核種のひとつです。必ず覚えておいてください。
 
〇蛍光X線分析装置:
X線γ線による光電効果で内殻軌道の電子をたたき出すと、内殻イオン化された元素の特性X線が発生し蛍光X線スペクトルが得られる
蛍光X線源として、以下の4つの核種を是非覚えておいて下さい

 55Fe   :EC壊変 半減期2.7年 特性X線 MnKα5.9keV

 109Cd :EC壊変 半減期463日 特性X線 AgKα22.2keV 
 57Co  :EC壊変 半減期272日 γ線 122keV,136keV 
 241Am:α壊変 半減期432日 γ線 59.5keV