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過渡平衡の図

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

先日は過渡平衡の問題で頻繁に出題される 140Ba と 140La についての記事を掲載しました。過渡平衡が成立するときの親核種の放射能、娘核種の放射能の経時変化の図も掲載しました。

放射平衡では、

 ①永続平衡が成立するとき

 ②過渡平衡が成立するとき

 ③放射平衡が成立しないとき

に関して、親核種の放射能、娘核種の放射能の経時変化の図の形状は頭に入れておく必要があります。

 

2019年度第一種試験化学問7の問題を見てみましょう。

2019年度第一種試験化学問7

 

親核種Xの半減期は2T、娘核種Yの半減期はTです。

親核種の半減期 > 娘核種の半減期ですので、十分な時間が経過すると過渡平衡が成立します。

過渡平衡の特徴は、

・娘核種の放射能が親核種の放射能と等しくなった時に極大を示す

・娘核種の放射能はその極大後は親核種の放射能を上回る

・親核種の放射能を上回った娘核種の放射能は親核種と同一の半減期で減少する

 

よって、正答は1です。