放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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化学の基本計算

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
5月も後半に入ってきました。
今年度の放射線取扱主任者試験を受験される人は、現在、受験申し込みを行っていますので早めに申し込みを済ませるようにして下さい。
今年度受験する人は過去問題を解いていますか?
5年間分から7年間分の過去問題を解くにはそれなりに時間がかかりますので、効率的に解くことが大切です。これからの3か月間で過去問題をしっかり解いて下さい。
 
今日は化学に関する記事を紹介したいと思います。
放射線取扱主任者試験の化学の課目では基本的な計算問題がよく出題されています。
発生する気体の体積や原子数を求める問題は定義と公式さえ覚えていれば得点できる計算問題です。以下のことは問題を解く上で必要なことですので必ず覚えておきましょう。

①モル
ある物質の1モル(1mol)はその物質の分子量にgをつけた質量になります。
例えば、
 炭酸ガスCO2(分子量12+16×2=44)1モルは44g
 塩化水素HCl(分子量1+35.5=36.5)1モルは36.5g

②気体の体積
化学の試験で出題される形式は、「標準状態で発生する放射性気体の体積はいくらか」という問題が多いかと思います。
標準状態とは0℃、1気圧(1atm)の状態をいいます。

同じ物質量であれば気体の体積はその種類に関係なく同温・同圧では同じ体積になります。ほとんどの気体1モルの体積は標準状態では22.4Lになります。1L=1000mLなのでmLで表すと22.4L=22400mLとなります。

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炭酸ガスでも塩化水素ガスでも1モル発生した場合の気体の体積は22.4Lになります。もし、0.1モル発生したらならば、0.1モル×22.4L=2.24Lになります。

③原子数
どんな物質でも1モルの原子数(分子数)は6.02×1023個になります。
この6.02×1023の数字をアボガドロ数といいます。

ある物質の質量gが分かっていれば、その質量をその物質の原子量(分子量)で除すことでモル数が分かります。そして、そのモル数にアボガドロ数6.02×1023を掛けることで原子数(分子数)が計算できます。
 
放射能を求める公式のアボガドロ数より後が原子数(分子数)を表しています。


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放射能の定義は以下のとおりですから、
 
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この式中のNが原子数(分子数)を表すことになります。

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ちなみに、0.693(ln2)を半減期T[s]で除したものが壊変定数λになります。


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モル数標準状態の気体の体積、原子数(分子数)に関しては、試験でも頻繁に出題されていますので過去問題を解いて必ず自分で計算できるようにしておいて下さい。