放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

時定数について

ブログをご覧のみなさん、こんにちは。

 

8月も第二週に入り、今週はお盆休みの人も多いことと思います。

コロナウイルスの感染拡大がますます広まっていますので、お盆休みも外出を控え、自宅でゆっくり過ごして下さい。

日頃の疲れを取ることもよし、試験勉強に精を出すこともよしです。

ここ何回か統計に関する基本的な問題を掲載していますが、放射線取扱主任者試験では放射線測定器に関わる総計の問題は非常に出題頻度の高い分野です。

公式をしっかりと理解して使い方を間違わなければ大半は解ける問題ばかりです。

演習問題、過去問題をできるだけたくさん解いておきましょう。基本的な問題を確実に得点することが合格への近道です。

 

放射線測定器に関する問題の中には「時定数」に関する問題も時々出題されています。特に第二種試験では時定数に関する問題は比較的多く出題されていますのでしっかり押さえておく必要があります。

今日は時定数に関する記事を掲載しますので基本的なことは暗記しておきましょう。

 

時定数

「変動を加えた系の状態が平衡に達するまでの時間tの尺度」

「システムが目標値の (1 -e-1(63.2%))に達するまでの時間」

などと書かれてあります。

 

時定数は、測定器などの応答の表す指標と考えられます。一般的に、τ (タウ)で表し、単位は秒になります。

下図で応答が63.2%に達する時間θの値が時定数になります。

 
  

 

放射線取扱主任者試験ではサーベイメータの指示値に絡めて時定数の問題が出題されています。サーベイメータの指示値は計数値の統計的なゆらぎから常に揺れているためその誤差は時定数に依存しています。

 

時定数をT、経過時間をtとすると最終目標値までの出力は以下の式で表されることは暗記しておきましょう。

 
 
経過時間tが時定数Tと同じとき、
 
                                     

となります。

すなわち、時定数は上述したように「システムが目標値の  1 -e-1=0.632(63.2%) に達するまでの時間」と言うことができます。

 

サーベイメータには時定数が存在するため、放射線場が急激に強くなっても、すぐには最終指示値が得られない特性があります。

「時定数の値を小さくすると、指針のゆらぎが大きくなり、指示値の相対標準偏差は大きくなるが、応答は速くなる」ということは覚えておきましょう。

 

次回は時定数の演習問題を一緒に解いてみましょう。