放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

試験まで3ヶ月です

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

9月も残すところ今日、明日の2日間となりました。

日中は晴れた日は暑くも感じられますが、気候もだいぶ秋らしくなり、朝晩は本当に涼しくなってきました。

 

さて、9月も末になってきたということは、今年度の放射線取扱主任者試験までちょうど3ヶ月になったということです。今年度の試験は以下の日程で実施されます。

第一種試験:12月27日(日)、28日(月)

第二種試験:12月29日(火)

申込み期限は、10月12日(月)まです。

申込みがまだの人はできるだけ早めに申し込みを済ませましょう。実際に申込みを行うことでモチベーションも上がってきます。

 

試験まで3ヶ月になったこの時期からは、できるだけ過去問題で実践問題を解く勉強を中心に行って欲しく思います。

放射線取扱主任者試験に合格するためには過去問題を解くことは非常に大切です。

全課目について5年間~7年間分を3周り、5周りと時間が許す限り何回も解くことで知識と理解が深まっていきます。基本的なこと、重要なことは毎年のように問題として出題されています。過去5年間から7年間分の過去問題を解いておけば、試験で出題される7、8割の問題は網羅されています。

 

自分が苦手な分野や間違えやすい分野の問題については、過去問題からその分野の問題を抽出して集中的に解くことで、その分野の出題傾向も掴め、自分で解けるようになると苦手意識もなくなります。

過去問題の中から特定の分野の問題を探し出すのはなかなか大変な作業になりますが、このブログでは、記事の中で15年間ほどの過去問題の中から分野ごとの問題をできるだけピックアップして掲載しています。苦手分野の問題を集中的に解く際に役立てて頂けたらと思っています。

 

機械的に過去問題を解き、正答の選択肢の番号を暗記するだけの勉強方法では本番の試験には太刀打ち出来ません。

選択肢ひとつひとつをしっかり読み、特に誤った選択肢の何が誤りなのかを理解し、また重要な選択肢は覚えるくらいのつもりで解くことが大切です。

過去問題を上手に効果的に活用しながら勉強することが合格に繋がります。

これからの3か月間、しっかりと準備して試験に臨んで下さい。

 

溶媒抽出法に関する過去問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

先日は化学分離に関する記事を掲載し、昨日は化学分離の中で溶解度に関する過去問題をいくつか掲載しました。

今日は溶媒抽出法に関する過去問題をいくつか掲載いたしますので、是非解いてみて下さい。溶媒抽出法に関しては今年度に入ってからも一度記事(溶媒抽出法)にしており、その記事内でもいくつか過去問題を掲載しています。今日はそこに掲載していない過去問題を中心に挙げてみました。

溶媒抽出法は計算問題も多く出題されています。

分配比D、抽出率Eの定義をしっかりと覚え、過去問題の計算問題を解いておけば決して難しくはありません。

 

第一種試験

化学

2005年度問23

図はFe(II, III)及びCo(II)の塩酸溶液陰イオン交換樹脂の間の分配係数D(固相/液相)を示している。塩酸溶液中の55Fe、60Coの分布挙動に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

f:id:radioisotope_f:20200926114141p:plain

A 塩酸濃度を4mol/Lとして陰イオン交換樹脂カラムに流すと、60Co(II)は

   ほとんど通過する。

B 塩酸濃度を10mol/Lとして陰イオン交換樹脂カラムに流すと、59Fe(III)は

   ほとんど通過する。

C Fe(III)をすべてFe(II)に還元すると、59Feは陰イオン交換樹脂により強く

   吸着する。

D 59Fe(III)と60Co(II)を吸着した陰イオン交換樹脂に8mol/Lの塩酸を流す

   と、59Feを分取することができる。

E 59Fe(II)と60Co(II)を吸着した陰イオン交換樹脂に3mol/Lの塩酸を流す

   と、59Feと60Coの両方を溶離することができる。

2007年度問19

溶媒抽出法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

A 125I-をI2同位体交換させて有機溶媒に抽出する。 

B 65Zn2+をジチゾン錯体として有機溶媒に抽出する。 

C 59Fe3+をクロロ錯体としてイソプロピルエーテルに抽出する。 

D 137Cs+クエン酸錯体として有機溶媒に抽出する。

2010年度問19

水溶液中にイオンとして存在する放射性核種の有機相への溶媒抽出法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 有機溶媒によってイオンの酸化数が変化することを利用する分離方法

   である。

2 イオンの抽出速度が遅いので通常は1時間以上激しく撹拌する必要があ

   る。

3 イオンとキレート化剤から生成する中性の錯体が抽出される。

4 アセトンやエタノールも抽出溶媒として利用する。

5 比重が1より大きい有機溶媒は利用できない。

2019年度化学問31

(略)

一方、溶媒抽出法とイオン交換法は、2つの異なる相の間で元素が(J)される現象を利用した分離法で、トレーサー量の元素に対しても適用可能である。

計算問題

2006年度問23

右図はある溶媒抽出系におけるEu(III)とAm(III)の分配比(D)の特性を示す。Eu(III)とAm(III)を等量含む試料があるとき、この溶媒抽出系を利用してEu(III)の除去率90%以上、Am(III)の回収率90%以上の試料を得たい。抽出時の水相硝酸濃度(mol/L)として最も適切な値は次のうちどれか。ただし、抽出操作は1回のみ行うものとする。

f:id:radioisotope_f:20200926114355p:plain

2009年度問19

水相中の放射性同位元素X(110MBq)を有機相へ溶媒抽出する際に、Xの分配比(有機相中濃度/水相中濃度)が10のとき、次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

A 有機相の容積が水相の10倍の場合、Xの水相の放射能は100MBqとな

   る。

B 有機相と水相の容積が等しい場合、Xの有機相の放射能は100MBqとな

   る。

C 有機相の容積が水相の1/10の場合、Xの抽出率は50%となる。

D 有機相の容積が水相の1/2の場合、Xの抽出率は25%となる。

2011年度問24

水溶液中の化合物Xをある有機溶媒で抽出すると、Xの分配比(有機相中濃度/水相中濃度)は80である。50kBqの放射性同位体で標識したXの水溶液から、水相の1/2の体積の有機溶媒でXを抽出したとき、水相に残るXの放射能[kBq]に最も近い値は次のうちどれか。

2012年度問25

水相からある有機相へのI2の抽出の分配比が100であった。50MBqの125IをI2として含む水相100mLから、このI2有機相50mLに抽出した場合、水相に残る125Iの放射能[MBq]に最も近い値は次のうちどれか。

2014年度問23

有機相と水相との分配比が50の放射性の化学種があり、その化学種を含む水溶液の放射能は100MBqである。水相と等容積の有機相で溶媒抽出した場合に、水相に残る放射能[MBq]として最も近い値は次のうちどれか。

2015年度問19

ある有機化合物を溶媒抽出する場合、放射性化合物の有機相中の濃度が水相の濃度の10倍であった。この化合物の放射能が100MBqであるとき、その95MBqが有機相に抽出された。このとき、有機相(o)と水相(w)の容積比(Vo/Vw)として最も近い値は次のうちどれか。

2017年度問20

ある化学種に対する有機溶媒(O)と水(W)の間の分配比(O/W)は4である。その化学種(100MBq)を含む水溶液に同体積の有機溶媒を加えて抽出した。有機溶媒を取り除き、残った水溶液に同体積の新たな有機溶媒を加えて再び抽出した。2回の操作で有機溶媒に抽出された化学種の放射能の総量[MBq]として最も近い値は次のうちどれか。

 

物化生

2007年度問4Ⅰ

イオン交換樹脂に用いる分離系では、吸着の強さを表す指標として分配係数が用いられる。U(VI)イオンを例にとると、吸着平衡の時にイオン交換樹脂に吸着したU量が1.0×104Bq・g-1(乾燥樹脂重量)、水溶液に残ったUの濃度が5Bq・ml-1の時、分配係数は2.0×103である。

それぞれ1.0×104Bqの137Cs(I)、51Cr(III)、95Zr(IV)の各イオンのトレーサーを含む0.2MH2SO4水溶液10mlがある。その溶液に、陰イオン交換樹脂1g(乾燥重量)を加えてから、良く攪拌して吸着平衡にした。この系におけるそれぞれのイオンの分配係数を求めたところ、次表に示す値が得られた。

f:id:radioisotope_f:20200926115947p:plain

95Zr(IV)は、そのほとんどが(A)。溶液中の95Zr濃度は約(B)Bq・ml-1となった。137Cs(I)はほとんどが(C)。137Cs(I)は溶液中で(D)として存在していると考えられる。51Cr(III)では、95%が水溶液中に見出され、その分配係数はおよそ(E)であった。

2007年度問4Ⅱ

溶媒抽出法では、溶質の抽出特性を表す指標として分配比が用いられる。有機相中の溶質の全濃度をCO、水相中のそれをCAとすると、分配比は(A)で表される。通常は有機相への抽出を増すために(B)等の抽出剤を有機相に加える。有機相を 30%リン酸トリブチル/n-ドデカン、水相を硝酸溶液とした時の、いくつかの金属元素について分配比を表に示す。

f:id:radioisotope_f:20200926120023p:plain

等容積の有機相と3M硝酸溶液を用いた1回の抽出では、U(VI)は(C)%が有機相に抽出され、Eu(III)とTC(VII)は(D)%が水相に残ることがわかる。この水相に対して、新たに等容積の有機相を用いて2回目の抽出を行うと、水相中に残るU(VI)量は、最初に存在した量の(E)%となる。

2008年度問4Ⅲ

RIの分離において、溶媒抽出法は有用な方法の一つである。いま、1.0kBqの59Fe(III)及び1.0MBqの65Zn(II)を含む6M塩酸溶液100mlに、イソプロピルエーテル100mlを加えて振り混ぜ、59Feを有機相に抽出する。この系でのFe(III)とZn(II)の分配比が下表のような値であるとき、有機相中の59Feの放射能は(A)kBq、65Znの放射能は(B)kBqとなる。したがって、有機相の全放射能に占める59Feの放射能の割合は(C)%である。

次に、この有機相から水相を完全に除去した後、RIを含まない新たな6M塩酸溶液100mlを加え、同じ操作を繰り返すと、有機相中の65Znの放射能は(D)kBqとなり、有機相の全放射能に占める59Feの放射能の割合は(E)%である。

f:id:radioisotope_f:20200926120614p:plain

2016年度問3Ⅱ

液体-液体間の放射性核種の分配平衡を利用した分離法としては溶媒抽出法がある。水溶液中に電気的に中性な分子を形成させ、これが有機溶媒中に移動することで抽出が進行する。キレート抽出とイオン会合体抽出に大別される。キレート抽出試薬には(J)やβ-ジケトンのトリフルオロアセチルアセトンなどがある。特定の金属イオンと錯イオンを形成しやすい(K)やCN-などを(L)として添加することにより、水相に特定の成分を保持することもしばしば行われる。イオン会合体抽出の例としては、濃塩酸溶液からのFe3+の(M)による抽出が知られている。

(略)

 

溶解度に関する過去問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

放射線取扱主任者試験の問題の中には、年に数問はなかなかの難問題が出題されることもあります。試験勉強で過去問題を解いているとき、難しい問題に出会ったときは苦戦したり解くことができなかったりすると思いますが、本番の試験で満点を取る必要はありませんので、難しい問題やどうしても分からい問題を理解しようと、その問題ばかりに気を取られ時間を割くことは賢明とは言えません。それよりも、むしろ基本問題や頻出問題を確実に得点できるように勉強することの方が大切です。(もちろん、時間的に余裕のある人が難しい問題や苦手な分野を克服する勉強を行うことは全く問題ありません)

本番の試験では6割得点できればよいのですから、試験勉強では難しい問題やどうしても苦手な分野に固執せず、基本問題、重要問題、頻出問題そして得意分野でしっかりと得点できるように勉強しましょう。

 

さて、先日、化学分離に関する記事を掲載いたしました。その中から、今日は溶解度に関する過去問題をいくつか掲載いたします。自分で解いてみて、溶解度に関する理解を深めるとともに、溶解度に関する問題が試験ではどんな問題として出題されているのかをしっかりと見ておきましょう。

 

第一種試験

化学

2006年度問22

水溶液中の塩素あるいは臭素の放射分析には110mAgで標識した硝酸銀水溶液による沈殿反応が用いられる。これらに関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。ただし、塩化銀及び臭化銀の溶解度積はそれぞれ1.8×10-10及び3.3×10-13とする。

A 沈殿を生ずる塩素及び臭素の化学形はCl-及びBr-である。

B Br-が含まれていない場合には硝酸銀水溶液を加えて生じた沈殿の放射

   能からCl-定量することができる。

C Cl-が含まれていない場合には硝酸銀水溶液を加えて生じた沈殿の放射

   能からBr-定量することができる。

D 試料水溶液中にCl-及びBr-が共に含まれている場合、硝酸銀水溶液を少

   量ずつ加えることで塩化銀、臭化銀の順で沈殿を得ることができる。

2007年度問22

放射化学分離に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

A 64Cu2+65Zn2+を含む酸性溶液に鉄片を入れると65Znが析出する。

B ヨウ化エチルを中性子照射して生成する128Iの一部は水相に抽出分離

   される。

C 沈殿分離では生成する塩の溶解度積が小さい反応が選ばれる。

D ラジオコロイドはイオン交換樹脂で分離する。

E 水溶液中のリン酸イオン及び硫酸イオンは水酸化鉄(III)に共沈する。

2011年度問25

水溶液中の放射性同位体(RI)の分離法についての次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 キレート抽出ではRIは正の電荷を帯びた分子イオンとして抽出される。

2 イオン会合体抽出ではRI原子どうしが凝集して抽出される。

3 イオン交換クロマトグラフィーではRIは中性分子として捕集される。

4 沈殿法ではRIは溶解度積が大きい塩を形成して沈殿する。

5 蒸留法ではRIは蒸気圧が高い中性分子として蒸留される。

2012年度問21

100kBqの140Baを含む硫酸バリウム(BaSO4)100mgを1Lの水とよく撹拌して混合したとき、水の溶解する140Baの放射能[kBq]に最も近い値は次のうちどれか。ただし、BaSO4の式量は233とし、BaSO4の溶解度積Ksp=[Ba2+][SO2-]=1.0×10-10(mol・L-1)2とする。

2019年度化学問31

(略)

例えば、照射後、試料中に100Bqあった131Baを分離するために、(F)として5.0×10-5mol(10mg)の塩化バリウム(BaCl2)を添加したのち、適切な方法で溶解し、100mLの溶液とする。この溶液に5.0×10-2mol・L-1の希硫酸(H2SO4)を1.0mL加えると、硫酸バリウム(BaSO4)が沈殿する。BaSO4の溶解度積を1.6×10-9mol2・L-2とすると、(ウ)Bqの131Baが沈殿に含まれる。(なお、131Baの減衰、溶液の体積の変化、並びに試料中のBa以外の元素との化学反応は無視してよい。)

(略)

 

物化生

2012年度問4Ⅲ

照射物質と生成RIの分離には種々の化学的手法が用いられる。例として、65Cu(p, n)65Zn反応による65Znトレーサーの製造を考える。荷電粒子反応で照射物質が発熱することや標的核の密度が大きいことから、照射物質は金属銅が望ましい。照射物質が固体の場合には、酸やアルカリ水溶液に溶解して分離を行うことが多い。金属銅は(L)のような(M)のある酸で溶解する。水溶液からの銅と亜鉛の分離にはいくつかの方法が考えられる。(N)では、硫化物イオンとの反応でCuSが沈殿するがZnSは沈殿しないことを利用し、CuSを沈殿として分離する沈殿法がある。一般に無担体のRIは、溶液中で(O)に達して沈殿を生成することはまずない。銅イオンの方が(P)ため、電気分解法では銅を陰極に選択的に析出させることができる。また(Q)の方がクロロ錯体を形成しやすいことを利用して、(R)を使って(Q)を捕集するのも1つの方法である。さらに錯形成能の違いを利用して分離する方法に溶媒抽出法がある。オキシン(8-オキシキノリノール)がpH3では、銅と錯体を形成するが、亜鉛とは形成しないことを利用して、銅の錯体を(S)のような溶媒に抽出して分離することができる。

2013年度問3Ⅰ

難溶性塩CuSの溶解度積Ksp(CuS)は、飽和水溶液における固-液平衡CuS⇆Cu2++S2-のイオン濃度の積Ksp(CuS)=[Cu2+][S2-]で表される。溶液中のイオン濃度の積がKsp(CuS)よりも大きくなると溶液から固体が析出する。S2-は水溶液中で(A)であるH2Sの解離により生成するため、[S2-]は溶液のpHに強く依存し、pHが(B)なると増加する。

64Cu2+を1.0kBq(1.1×10-16mol)と65Zn2+を1.0kBq(5.1×10-14mol)含むCu2+とZn2+の各濃度1.0×10-3mol・L-1の0.3mol・L-1塩酸溶液1Lがある。これにH2Sを吹き込んで飽和させる(この条件では[S2-]=7.6×10-23mol・L-1となる)。ただし、Ksp(CuS)=[Cu2+][S2-]=6.5×10-30(mol・L-1)2、Ksp(ZnS)=[Zn2+][S2-]=2.2×10-18(mol・L-1)2とする。

この操作により硫化銅(Ⅱ)が沈殿し、溶液中に残る銅イオン濃度は64Cu2+と非放射性Cu2+も含めてKsp(CuS)/ [S2-]で表され、8.6×(C)mol・L-1となる。なお、1.0kBq・L-164Cu2+のみで硫化物は(D)。一方、[Zn2+]と[S2-]との積は7.6×(E)(mol・L-1)2であり、この値はKsp(ZnS)より小さいので65Zn2++ Zn2+は沈殿しないで溶液中に残り、Cu2++64Cu2+とZn2++65Zn2+の相互分離が可能になる。

このような難溶性塩の生成を利用して、各種の放射性核種を相互に分離することができる。例えば、26Al3+64Cu2+65Zn2+137Cs+とそれぞれの担体を含む0.3mol・L-1塩酸溶液に、H2Sを通すと64Cu2+が硫化物として沈殿する。沈殿をろ別後、ろ液を沸騰させてH2Sを追い出した後に、アンモニア水を過剰に加えると(F)のみを水酸化物として沈殿分離することができる。次いで、そのろ液にH2Sを通じると(G)が硫化物として沈殿し、(H)が溶液中に残る。

2014年度問4Ⅰ

水溶液から目的物質を固体の沈殿として分離する場合、固体の水への溶解度が分離の効率(収率)を決定する。一般に陽イオンAと陰イオンBからできている水への溶解度が小さい難溶性塩AmBnの沈殿が生成するとき、水溶液中でのイオンと固体は(A)溶解平衡になっている。それぞれのイオンの水溶液中の濃度を[A]、[B]とすると、

 f:id:radioisotope_f:20200926112631p:plain

という関係が成り立つ。Kspは(B)と呼ばれる定数である。Aを含む水溶液とBを含む水溶液を混合したときに、式(1)の右辺がKspを上回るときにはAmBnの沈殿が生成してAやBの濃度が下がり、式(1)が成立したところで平衡になる。

難溶性塩であるBaSO4の場合には、Ksp=1.0×10-10mol2・L-2である。140Ba(半減期12.8日=1.1×106秒)が70MBqあると、その物質量はおよそ(イ)molである。これが硝酸塩として溶解している水溶液Xの500mLと、濃度0.02mol・L-1のNa2SO4水溶液Yを500mL混合しても[140Ba][SO42-]<Kspであって、140Ba2+は沈殿しない。もし0.02molの非放射性Ba(NO3)2を500mLのXに担体として溶解しておくと、500mLのYとの混合により140Ba2+を沈殿させることができるが、この担体量では140Ba2+のうち(ウ)%が沈殿せずに溶液中に残る。放射性同位体イオンの沈殿分離を行う際には十分な量の担体を加えておくことが必要である。

 

管理測定技術

2006年度問3Ⅰ

作業中の化学変化についての予測は、放射性同位元素の化学的挙動の予測だけでなく、危険な反応の進行や放射性同位元素の飛散等による放射線被ばくの抑止の上で重要である。例えば、基礎的な放射化学分離法として沈殿分離法や溶媒抽出法があるが、それぞれの化学反応に関わる定数である(A)及び(B)から、それぞれの分離状況を予測することができる。また、pHなどの実験条件の変化による放射性同位元素の挙動の変化も、このような反応に関する定数から予測することができる。実際の実験では、様々な化合物が混在するような複雑な系となる場合が多く、あらかじめ、(C)実験を行って、作業計画を精密化していくことが必要とされる。気体の発生を伴う反応は、放射性気体の発生の他に、急速な(D)による物質の飛散を招く可能性がある。同様の意味で、(E)を発生する反応も、突沸等による放射性物質の飛散を招く可能性があることからも、対策をたてておく必要がある。

 

2019年度化学の試験問題 化学分離

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今日は2019年度の化学の文章問題を題材に記事を書きたいと思います。

2019年度の化学問31の問題では化学分離に関する問題が出題されました。


2019年度化学問31

(略)

化学分離には、沈殿法、溶媒抽出法、イオン交換法などが利用される。沈殿法は、種々のイオンが溶解している溶液から、目的イオンだけを(G)の小さい化合物に変え、沈殿させて分離する方法である。この際、本来は沈殿しない目的外の微量なイオンが沈殿に取り込まれることがある。この現象を(H)という。(H)を防ぐには、前もって(I)を添加しておくとよい。

(略)

一方、溶媒抽出法とイオン交換法は、2つの異なる相の間で元素が(J)される現象を利用した分離法で、トレーサー量の元素に対しても適用可能である。


 

放射線取扱主任者試験でよく出題される化学分離としては、問題文中にある溶解度積や溶媒抽出法、イオン交換法があります。

 

〇溶解度積

難溶性の塩の飽和溶液における陽イオンと陰イオンの濃度積であり、イオンの沈殿条件を定めるのには重要な指標となる。濃度の積が溶解度積よりも大きいと沈殿が生成する。

「溶解度積が小さいものほど沈殿が生成しやすいので沈殿による分離に向いている」

このことは暗記しておきましょう。

2007年度の第一種試験化学問22でも出題されています。
2007年度第一種化学問22
C 沈殿分離では、生成する塩の溶解度積が小さい反応が選ばれる。(正)

 

〇溶媒抽出法

溶媒抽出法は放射性同位元素を分離・精製する手段のひとつで、互いに混じり合わない二液間、通常は有機相と水相における分配の差を利用して分離・精製する方法をいう。

溶媒抽出法では重要な公式があります。

放射線取扱主任者試験では溶媒抽出法に関する計算問題がよく出題されています。以下の公式を暗記しておけば解ける問題ばかりですので必ず暗記しましょう。

 

①分配比Dを求める公式
分配比Dとは有機相と水相への放射性核種の分配を示す数値で、Dの値が大きいほど有機相に多く抽出される。分配比Dは以下の式で表される。

 イメージ 1

 CO有機相中の放射性核種の全濃度
 CW:水相中の放射性核種の全濃度

②抽出率Eを求める公式
抽出率Eとは有機相にどれだけの放射性核種が抽出されたかを示す数値で以下の式で表される。
   
 イメージ 2

 D:分配比
 VO有機相の容量
 VW:水相の容量

〇イオン交換法

イオン交換樹脂に関する問題が出題されています。

イオン交換樹脂を使った分離はその名の通りイオン交換によって行われます。イオン交換樹脂は物理的な吸着とは異なり、あらかじめ樹脂に吸着しているイオンと吸着させたいイオンを交換されることで、樹脂に吸着させたいイオンが吸着される代わりに、もともと樹脂に吸着していたイオンが溶出します。
イオン交換樹脂(出典 原子力百科事典ATOMICA)
イオン交換の能力をもつ不溶性の合成樹脂をいう。樹脂は化学的に不活性な部分の樹脂基体とイオン交換基の部分からできている。樹脂の分類は、一般的に樹脂基体による分類(スチレン系、フェノール系、脂肪族系、ピリジン系など)と交換基による分類(陽イオン、陰イオン交換、両性樹脂)がある。使用する樹脂はこの両分類により指定できる。樹脂の使用に際しては、膨潤や予備平衡の操作、再生操作などを行う必要がある。

陽イオン換樹脂では予め吸着しているイオンは陽イオン(スルホン基、カルボキシル基など)で、吸着させたいイオンも陽イオン(Na+,Mg2+,Ca2+など)になります。また、陰イオン交換樹脂では予め吸着しているイオンは陰イオン(アミノ基などの塩基性基)で、吸着させたいイオンも陰イオン(OH-,SO32-など)になります。

 
イオン交換ではありませんが、
放射線取扱主任者試験ではキレート剤についてもよく出題されていますので覚えておく必要があります。
キレート剤(出典 原子力百科事典ATOMICA)
金属イオンに配位してキレート化合物(一種の環状化合物)をつくる多座配位子をいう。キレート試薬又はキレート形成剤とも呼ぶ。種類、用途はきわめて多様である。一般には、可溶化、安定化作用を利用して溶液の調整に利用される。また、特定の金属と特異的に結合する性質を持つものは沈降剤、金属回収等に用いられる。医療分野では、体内に吸収された放射性核種、毒物元素と結合して、組織内から体外へ排出させるキレート剤療法に利用される。また、放射能の除染剤として、キレート剤が使用されることがある。
キレート剤としてはEDTA(エチレンジアミン 四酢酸)が最もよく知られています。

 f:id:radioisotope_f:20200922111537p:plain

EDTAは通常エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム(EDTA-2Na) として使用され、水によく溶ける性質から金属イオンと水溶性のキレート錯体を形成します。イメージ的にキレート剤の分子構造はカニのハサミのような形をしており、そのハサミの部分が金属イオンを包み込むようにして封鎖します。

 

過去の試験では化学分離に関する問題が数多く出題されています。

今後も出題されると思いますが、過去問題を解いておけば十分対応できる分野ですのでしっかりと勉強しておいて下さい。

特に溶媒抽出法の計算問題は出題頻度の高い分野ですので、過去問題を解きながら公式の使い方を覚えていきましょう。公式さえ使いこなせるようになれば、正答できる問題ばかりです。

 

試験まで3ヶ月と1週間

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

土曜日から明日まで4連休という人も多いかと思います。気候もだいぶ秋らしく朝夕は涼しくなってきました。今日明日は行楽日和の良い天気です。

 

焦らすつもりはありませんが、試験まで3ヶ月と1週間となりました。

皆さん、試験勉強は順調に進んでいますか。

試験まではまだ少し期間もありますので、この4連休は日ごろの仕事や学業の疲れをゆっくり休めるのも良いでしょう。ただ、まったく勉強をしない日を作るのはよくありませんので、日中リフレッシュした後には、夜は2~3時間ほどは試験勉強を行いましょう。

 

試験まで3ヶ月になる時期、すなわち、今月末くらいからは過去問題を解く勉強に多くの時間を割くようにしたいものです。どんな放射線概論などの参考書で知識を蓄えても実践問題である過去問題を解いておかないと合格はなかなか難しいでしょう。

過去問題の解き方もただやみくもに解いて答えを丸暗記する勉強ばかりしていても実際の試験ではなかなか得点できません。同じ問題を繰り返し解きながら考え方や理解を深めていき、その後似たような問題を解くことで自分が本当に理解しているのかをチェックするとよいでしょう。答えをただ暗記していたり、計算式を機械的に覚えていた場合などは少し問題形式を変えられたらたちまち対応できなくなります。

「なぜこの選択肢は誤りなのか」

「なぜこの計算式で答えが出せるのか」

など、「なぜ」を常に考えながら過去問題を解くことで実力がついていきます。

 

試験まではまだ3ヶ月あります。準備をする期間はまだ十分あります。

順調に勉強が進んでいる人も油断せず、また思うように勉強が進んでいない人も諦めずに頑張ることで、最後にはその頑張りがきっと実ります。

努力は裏切りません。

頑張って下さい。

 

荷電粒子の運動の過去問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

昨日は、2019年度物理問32(2)に出題された問題から荷電粒子の円運動に関する記事を掲載しました。今日は荷電粒子の円運動に関する過去問題をいくつか掲載しますので、是非自分で解いてみて下さい。

 

第一種試験

 物理

2006年度問9

荷電粒子の加速器に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
A サイクロトロンでは角速度一定の条件で円軌道運動させ、軌道半径を

   大きくしながら加速する。
B シンクロトロンでは磁場を変化させて一定の軌道を周回させ、高周波

   電場により加速する。
C 直線加速器では直線軸上に電極を並べ高周波電場を用いて加速する。
D コッククロフト・ワルトン型加速器では直流電場を多段の整流器とコ

   ンデンサを結合した回路で発生させ加速する。

2007年度問9

次の粒子加速器のうち、ほぼ一定の周回軌道を保って荷電粒子を加速するものはどれか。
1 コッククロフト・ワルトン型加速器 

2 サイクロトロン 

3 ファン・デ・グラーフ型加速器 

4 シンクロトロン 

5 マイクロトロン

2009年度問12

サイクロトロン内を速度v、半径rで回転する粒子の角速度(=v/r)を表す式として正しいものはどれか。ただし、粒子の電荷をe、質量をM、サイクロトロンの磁束密度をBとする。

2013年度問9

サイクロトロンにおいて、磁束密度Bの磁場に垂直な平面内を非相対論的速度vで運動する粒子(質量M、電荷ze)が円軌道を1周するのにかかる時間は次のうちどれか。

2014年度問6

質量m、電荷qの重荷電粒子が、磁束密度Bの一様な磁場中を速度vで磁場に垂直な面内を円運動している。このとき粒子が円軌道を一周するのに要する時間は、次のうちどれか。

2015年度問11

加速器に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
A サイクロトロンでは、荷電粒子を角速度一定の条件で円軌道運動さ

   せ、軌道半径を大きくしながら加速する。
B シンクロトロンでは、磁場を変化させて、荷電粒子を一定の軌道で周

   回させて加速する。
C 直線加速装置では、直線軸上に電極を並べ、荷電粒子が電極を通過す

   る間に電圧を反転させ電極間で加速電場を生じるような高周波電場を

   用いる。
D コッククロフト・ワルトン型加速装置では、直流高電圧を多段の整流

   器とコンデンサを結合した回路で発生させ、これによる電場により、

   荷電粒子を加速する。

2016年度問9

サイクロトロンにおいて、磁束密度Bの磁場のもとで加速される荷電粒子(電荷Ze、質量m)の角速度を表す正しいものは次のうちどれか。

2018年度問12

磁束密度1Tのサイクロトロンで陽子を加速する場合、中心軸から30cmの所からビームを取り出すとして、その陽子エネルギー[MeV]として、最も近い値は次のうちどれか。ただし、陽子の質量を1.67×10-27kgとする。

 

 物化生 

2012年度問1Ⅰ

荷電粒子が磁場の中を運動するとき、軌道が曲がることはよく知られている。質量M、電荷zeの荷電粒子が速度vで磁束密度Bの磁場中で磁場に垂直に運動するとき、粒子には(A)と呼ばれる力Fが働き、

f:id:radioisotope_f:20200920115948p:plain

である。このとき、この力Fと粒子に働く(B)が釣り合って円運動することから、その円運動の軌道半径をrとすると、

f:id:radioisotope_f:20200920120008p:plain

が成り立つ。粒子が円軌道を一周するのに要する時間Trは、

f:id:radioisotope_f:20200920120033p:plain

となる。(C)的速度の範囲では、Trは粒子のエネルギーによらずほぼ一定であると見なすことができる。このように、周回の周波数1/Trが粒子のエネルギーによらないという性質を利用している加速器が(D)である。

この加速器では、磁場に垂直に(E)と呼ばれる2個の半円形電極を向かい合わせにおき、これに高周波電圧を印可する。粒子は2つの電極間ギャップを通過するときに印可された電圧に対応するエネルギーを得る。加速により粒子の軌道半径は大きくなるが、周期は変わらない。粒子が半回転して、もう一方の電極に達したときに電圧が逆転するようにすると、粒子はまた加速され、加速と共にその軌道半径は大きくなる。粒子の円軌道の最大半径をRとすれば、最終的に得られる粒子エネルギーEは、

f:id:radioisotope_f:20200920120101p:plain

となる。最大軌道半径0.5[m]、磁束密度を2[T]とし、4He2+を加速すると、この粒子に与えられるエネルギーは(オ)[MeV]となる。ただし、1[T]=1[V・s・m-2]、1[u]=1.66×10-27[kg]とする。

2017年度問2Ⅰ

荷電粒子線の発生には加速器が利用される。加速器は直流電場を用いるものと高周波電場を用いるものに大別される。
 直流電場を用いるもは(A)と呼ばれる。加速電極の両端の電圧をVとし、荷電粒子の質量をM、電荷をzeとすると、真空中で荷電粒子の得るエネルギーEは、

 f:id:radioisotope_f:20200920120346p:plain
で与えられる。すなわち、2MVの電圧の(A)で重陽子および2価のヘリウムイオン(4He2+)を加速すると、それぞれのエネルギーEは(イ)及び(ウ)MeVであり、またこのとき重陽子の速度vdのヘリウムイオンの速度vHeに対する比(vd/vHe)は(エ)である。
一方、高周波電場を用いる加速器には、荷電粒子を一対の電極で何度も加速するタイプと、複数の電極を通過させ加速するタイプがある。前者、後者の代表例として、それぞれ(B)および(C)がある。いずれのタイプでも、正イオンを加速するには、正イオンの進行方向と電場の向きを一致させる必要があることから、これを満たす周波数の高周波電場が用いられる。(B)では、一定で一様な磁場Bにより荷電粒子は(D)力を受け円運動をする。このときの粒子(質量M、電荷ze)の角速度をωとし、円の半径をrとすると、非相対論的速度の範囲では、(D)力は(オ)であり、これが円運動の向心力(カ)に等しいことから、ω=(キ)を得る。したがって、加速粒子の角速度は一定であり、加速に用いられる高周波電場の周波数は(ク)となる。

 

2019年度物理の試験問題 荷電粒子の運動

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今日は2019年度物理の試験問題を題材に重要事項の確認をしましょう。

2019年度物理問32(2)は荷電粒子の運動に関する文章問題です。磁場中を動く荷電粒子が磁界やローレンツ力の影響を受けながら運動するときのエネルギーや軌道が問われています。

 


2019年度物理問32(2)

(2)粒子aは、粒子に働く(C)を受けて、一定の軌道(半径r)をとる。粒子の質量をma、電気素量をe、磁束密度をBとすると、粒子aの運動量は(ア)であり、運動エネルギーは(イ)である。壊変前の原子核を(Z, A)で表すと、壊変エネルギーは、粒子aの運動エネルギーの(ウ)倍に等しく、壊変後の原子核は(D)となる。ここで、Zは原子番号、Aは質量数を表す。


 

放射線取扱主任者試験で出題される荷電粒子の周回軌道に関する問題は以下の3つの公式を暗記しておけばほとんどの問題は解けます。

①遠心力

 f:id:radioisotope_f:20200919164300g:plain

ローレンツ

 f:id:radioisotope_f:20200919164313g:plain

③速度と角速度の関係

 f:id:radioisotope_f:20200919164337g:plain

M:粒子の質量 r:円運動半径 ω:角速度 v:粒子の速度 

e:電気素量 B:磁束密度

 

f:id:radioisotope_f:20200919164904p:plain

(出典 やさしい電気回路 https://hegtel.com/

 

磁場中を運動する粒子は磁場からローレンツ力を受けます。

磁束密度Bの磁場で電荷eの粒子が磁場に垂直に速度vで動いているとき、円運動する粒子ではローレンツ力(公式②)と遠心力(公式①)が釣り合うため、

 イメージ 1
 
この式をrについて解くと、円運動の軌道半径は次の式で表されます。
 イメージ 2

 

2019年度物理問32(2)(ア)では、運動量の公式mvを利用して、粒子aの電荷が+2eであることを間違えずに解けば正答できます。(イ)は(ア)で導いた運動量から速度が分かれば運動エネルギーの公式に代入するだけです。

 

磁場中で運動する荷電粒子の問題は過去にも頻繁に出題されています。

ローレンツ力や遠心力などの公式は確実に暗記しておきましょう。また磁界の方向などを決めるフレミングの左手の法則などもしっかりと理解しておきましょう。

f:id:radioisotope_f:20200919170317p:plain

(出典 ウィキペディア

 

次回は磁場中で運動する荷電粒子に関する過去問題を掲載します。