放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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壊変

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

GWも残り少なくなりましたがリフレッシュできていますか。

 

今日は壊変に関する基本的な事項を覚えましょう。

先日のα線β線の記事のおさらいになりますが、壊変は試験でも毎年必ず出題されていますので確実に覚えて下さい。

放射線取扱主任者試験では暗記することで正答できる問題が多くあります。

それらの問題を確実に得点していくことで合格もかなり近づきますのでしっかりと暗記して下さい。

 

α壊変

 

 放射性核種 X が Y となり、α粒子であるヘリウムの原子核を放出する

 原子番号は2減少し、質量数は4減少する
 α粒子は量子力学のトンネル効果によりクーロン障壁を通り抜けて放出される

 

質量数が大きい核種の多くは過剰の質量をα線として放出しようとする傾向があありまります。そのため、質量数の大きい核種(210Po,222Rn,226Ra,232Th,235U,238U,241Am,252Cf など)はα壊変します。

β-壊変

 

 原子核内の中性子(n)が陽子(p)に壊変する

 電子(β-)と反ニュートリノ()を放出する  
 原子番号は1増加し、質量数は変化しない

 

低エネルギーβ線放出核種(3H,63Ni,14C,35S,147Pm,45Ca,90Sr)は重要です。半減期、エネルギーをしっかりと覚えることが大切です。

β+壊変

 

 原子核内の陽子(p)が中性子(n)に壊変する

 陽電子+)とニュートリノ(ν)を放出する
 原子番号 は1減少し、質量数は変化しない
 原子核中の陽子数が中性子数より多いとき起こりやすい


PET製剤(11C,13N,15O,18F)のほか、22Na,64Cuなどがあります。

軌道電子捕獲(EC)
 原子核の陽子が軌道電子と結合して中性子となる

 ニュートリノ(ν)を放出する

 原子番号は1減少し、質量数は変化しない 
 β+壊変との競合過程となる

 特性X線又はオージェ電子の放出が起こる

 

EC壊変のみを行う核種としては、7Be,201Tl,123I,125I,75Se,55Fe,51Cr,57Co,68Ge,54Mn,67Ga,85Sr,133Ba,139Ce,109Cd,111Inなどがあります。

 

重要な放射性核種は、過去問題を5年間~7年間分を解くことで、だいたいは網羅されていますので、その都度覚えていきましょう。