放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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放射性気体発生の過去問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

先日、気体の発生についての記事を書きましたので、今日はいくつか過去問題を掲載したいと思います。自分で解いて、暗記すべき放射性気体についてはしっかりと覚えて下さい。

炭酸カルシウム(CaCO3)と酸との反応で発生する二酸化炭素(CO2)の発生量などに関する計算問題も確実に計算できるようにしておきましょう。

 

2005年化学問5

精製した226Ra(半減期1600年)1gを密封容器に入れて40日間放置した。娘核種222Rn(半減期3.82日)の標準状態での体積(mL)として正しいものは次のうちどれか。ただし、1molの気体の体積は標準状態で22.4Lとする。

2005年化学問20

次の実験操作のうち、放射性気体を発生するものの組合せはどれか。
A 亜鉛35Sで標識された希硫酸を加える。 

B 酸化鉄(III)に3Hで標識された過酸化水素水を加える。 

C 14Cで標識されたシュウ酸に水酸化ナトリウム水溶液を加える。 

D 14Cで標識された炭酸水素ナトリウムに硫酸を加える。 

E 35Sで標識された硫化鉄(II)に希塩酸を加える。

2008年化学問22

次の操作のうち、放射性の気体が発生するものの組合せはどれか。
A [14C]NaHCO3に硫酸を加える。 

B [32P]Ca3(PO4)2に硫酸を加える。 

C [35S]FeSに硫酸を加える。 

D [36Cl]NaClに濃硫酸を加える。

 2010年化学問12

次の操作のうち、放射性気体が発生するものはどれか。
A 3Hで標識されたNH4ClにCa(OH)2を混合して加熱する。 

B 14Cで標識されたCaCO3を塩酸に加える。 

C 32Pで標識されたCa3(PO4)2に塩酸を加える。 

D 35Sで標識されたFeSに硫酸を加える。

2011年化学問22

次の実験操作のうち、放射性気体を発生するものの組合せはどれか。
A 64CuCl2水溶液に亜鉛粉末を加える。 

B Ba14CO3に硝酸を加える。 

C Fe35Sに塩酸を加える。 

D トリチウム水を電気分解する。

2013年化学問18

次の操作のうち、放射性気体が発生するものはどれか。
A Ba14CO3に塩酸を加える。 

B Fe35Sに塩酸を加える。 

C Na235SO4に水酸化カリウム水溶液を加える。 

D Cu36Cl2アンモニア水を加える。

2014年化学問18

次の物質に希硫酸を加えたときに、放射性の気体が発生するものの組合せはどれか。
A Na36Cl B Na235S C Na214CO3 D Na235SO4

2014年化学問21

50kBq・mg-1の[14C]CaCO310mgを酸と反応させて[14C]CO2を発生させた。この[14C]CO2の0℃、1気圧での放射能濃度[Bq・mL-1]に最も近い値は次のうちどれか。ただし、CaCO3の式量は100、CO2の分子量は44、0℃、1気圧での気体の体積を22.4L・mol-1とする。

2015年化学問16

次の物質に希硫酸を加えたときに放射性の気体が発生するのはどれか。
A K235SO4 B Ca14CO3 C K36Cl D Fe35S

2017年化学問3

14Cを4.5×103Bq含むCaCO3が2gある。これを塩酸ですべて溶解したときに発生する気体1mL(標準状態)中に含まれる14Cの放射能[Bq]として最も近い値は次のうちどれか。ただし、CaCO3の式量は100とする。

2017年化学問15

次の操作のうち、化学反応生成物として放射性の気体が発生するものはどれか。ただし、1M=1mol・L-1である。
1 [35S]FeS固体に1.0MHClを加える。
2 1.0M[14C]K2CO3水溶液に0.5MNaCl水溶液を加える。
3 MnO2粉末に20%[3H]H2O2水溶液を加える。
4 1.0M[22Na]Na2SO4水溶液に金属アルミニウムを入れる。
5 1.0M[18F]NaF水溶液に1.0MNaOH水溶液を加える。

2018年化学問4

放射能100kBq・g-1のCa14CO31gを塩酸ですべて溶かした時に発生する気体の標準状態での放射能濃度[Bq・L-1]として、最も近い値は次のうちどれか。ただし、CaCO3の式量は100とする。

2018年化学問18

次の操作を行う際に、化学反応生成物として放射性の気体が発生するものはどれか。ただし、溶液や酸の濃度は0.1mol・L-1とする。
1 [3H]CH3COONa水溶液にNaOH水溶液を加える。
2 [35S]FeSにHClを加える。
3 [45Ca]CaCl2水溶液にHClを加える。
4 [60Co]CoCl2水溶液にNaOH水溶液を加える。
5 [110mAg]AgNO3水溶液にHClを加える。

 

受験票発送開始と会場変更のアナウンス

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

11月に入り1週間が経ちました。

昨日11月6日に原子力安全技術センターのホームページにアナウンスが2つ掲載されました。

ひとつ目は、

「令和2年度 放射線取扱主任者試験の受験票を11月6日(金)に発送いたしました」

というものです。

昨日発送ですので、皆さんのお手元に届くの明日、明後日辺りでしょうか。

実際に受験票を受け取ることで、本番の試験がより近くなったことが感じられるかと思います。一層、試験勉強に気合いを入れてこれから試験までの2か月余りを最善を尽くして頑張って下さい。

 

ふたつ目のアナウンスは、

「令和2年度 放射線取扱主任者試験の試験会場(試験地)の変更と追加についてお知らせいたします。 福岡会場、東京会場に変更又は追加があります。試験会場(試験地)は受験票に記載しております。これらの会場を希望された方は、必ず試験会場をご確認いただき、お間違えないようご注意ください。」

 

こちらは非常に大切なアナウンスです。

福岡会場、東京会場で受験される人は以下のリンクを必ず確認して下さい。

令和2年度放射線取扱主任者試験に係る試験会場(試験地)の変更と追加について

 

受験票の発送、そして会場のアナウンスなどが開始されると、今年度の試験が本当に迫ってきた感じがします。

試験勉強が順調に進んでいる人も油断は禁物です。基礎事項や重要事項の確認、公式のチェック等をしっかり見直し、試験に向けて気持ちを引き締めて下さい。

試験勉強が遅れ気味の人は、今からは勉強範囲を広げず、数年間分の過去問題で頻繁に出題されている基本問題と頻出問題を中心に基礎固めをしっかりと行うことが大切です。諦めないで頑張れば十分合格圏内に届きます。

 

皆さん、これから試験までが最後の踏ん張りです。

頑張りましょう!

 

基本をしっかりと

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今日から11月です。

本試験の前の月の1か月間は非常に大切な月になります。

この月にしっかりと勉強に取り組み、充実した月にできるかどうかが合否に大きく影響します。大袈裟な言い方をすれば、寝る間も惜しんで勉強に頑張って下さい。ただし、体調は崩さないようくれぐれも気を付けて下さい。

 

この時期は勉強時間の大半を過去問題を解くことに費やしていると思いますが、難しい問題ばかり解くことに気を取られ、基本的な問題を疎かにしていると、本番の試験では思うように得点できない結果となってしまいます。

また、基本的なことを覚えていない、理解していない状態で過去問題ばかり一生懸命解いても、例え正解して合格基準点をクリアしていても、それは勘が冴えていたか、また何周りも解く中で自然と正答を覚えた結果に違いありません。この状態で本試験に臨むと、おそらくは不合格になるでしょう。

放射線取扱主任者試験では、毎年出題される基本的な問題や頻出問題を確実に正答し1点1点積み重ねていくことが非常に大切になってきます。基本的な問題、頻出問題は1問も落とさないくらいの気持ちで過去問題を何度も何度も解いて基礎固めをしておいて下さい。

 

過去問題で出題された難しい問題は今年度の試験で出題されるとは限りませんが、基本的な問題、頻出問題は必ず出題されます。来月に試験を控えたこの時期は、必ず出題される問題を確実に正答できるようにすることの方がはるかに効率的な勉強です。

過去問題を解く過程においては、必ず復習の時間をしっかりと取り、放射線概論などの参考書に立ち戻り、基本をしっかりと確認するようにしましょう。

 

さあ、今月が勝負の月です。

この資格取得を目指している多くの人が来月の試験に向けて本当に頑張っています。

多くの仲間に負けないように残りの期間を最後の力を振り絞って乗り切りましょう。

 

アウトプットにつなげる

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今日は10月31日、10月最後の日です。明日からは11月になります。

今年の放射線取扱主任者試験は過去初めてではないでしょうか、12月の年の瀬に実施されます。試験まで残り2か月を切りました。これから1日1日を無駄にせず最後まで諦めずに頑張って下さい。

 

このブログをご覧いただいている皆さんは、毎日試験勉強をしっかりと行っている人ばかりかと思います。ブログでも試験に出題される重要な分野に関しては、数多く記事にしてきています。このブログに書かれてある内容を理解し、必要なことを確実に暗記すれば必ず合格できます。

 

これからの2か月間はできるだけ多くの問題を解くことに尽きます。

自分が勉強した知識を、問題を解くことに活かせなくては意味がありません。インプットした知識を問題の中でどのようにアウトプットしていくかは、できるだけ多くの問題を解くことで身に付いていきます。

 

放射線取扱主任者試験では、第一種試験では物理、化学、生物、法規の試験で毎年五肢択一式の問題が30問出題されています。第二種試験では物理・化学・生物の試験でそれぞれ10問ずつ計30問(管理技術Ⅱの頃も30問)、実務の試験で10問出題されています。

5年間分の過去問題を解くことで、第一種試験ならそれぞれの課目について150問、第二種試験なら50問ずつ実践問題を解くことができます。10年間分なら第一種試験で300問、第二種試験で100問、各課目の問題を解くことができます。

これくらいの問題数をしっかりと勉強しておけば頭の中にインプットした情報を実際の試験で確実にアウトプットにつなげることができます。

インプット⇒アウトプットは多くの問題を解くことで養われていきます。

参考書ばかり読んでインプットは蓄えても、問題を解かなくてはアウトプットにはつながりません。

11月はできるだけ多くの過去問題を解いてアウトプットを鍛えて下さい。

 

2か月後は12月31日大晦日です。

これからの2か月を頑張り、12月27日からの試験でしっかりと手ごたえを残すことができれば、2か月後は充実した大晦日、そして新年を迎えることができます。そして3月には合格の喜びを実感することができます。

 

12月1か月は総仕上げの月になりますので、明日からの11月、この1か月が勝負の月です。自分の目標を実現できるようにしっかりと毎日を過ごして下さい。

 

沈殿

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

昨日は化学の試験で出題される気体の発生に関する記事を紹介しました。
化学は範囲も広く覚えることが多いので苦手意識を持っている人もいるかもしれませんが、暗記さえすれば得点できる問題も多く出題されます。
もちろん、計算問題も出題されますが、計算問題が苦手な人は、特に暗記分野を重点的にこの2か月間でしっかりと勉強すれば十分合格点には達します。諦めずに頑張って下さい。
今日は沈殿について暗記しましょう。

①ハロゲンで沈殿
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②硫化物の沈殿
 アルカリ性で沈殿
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 酸性で沈殿
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③硫酸塩の沈殿
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④リン酸塩の沈殿
 中性溶液で沈殿
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 アルカリ性溶液で沈殿
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⑤炭酸塩の沈殿

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⑥クロム酸塩の沈殿
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⑦鉛の沈殿 
 ハロゲンと沈殿:イメージ 10  イメージ 11 イメージ 12
 その他:イメージ 13 イメージ 14  イメージ 15  イメージ 16 イメージ 17
⑧その他の沈殿
 Fe3+アルカリ性で水酸化鉄の沈殿(アンモニア水溶液や苛性ソーダ
 イメージ 22 
 両性元素は苛性ソーダで沈殿を生じるが、過剰に加えると溶解する。
 両性元素(酸とも塩基とも反応する元素
  :Al,  Zn, Sn.  Pb
   あ あ すん なり と両性に愛される
 
 
 

放射性気体

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

昨日の雨も上がり、良い天気になりました。

さて、今日は化学の分野から気体の発生に関する記事を書きたいと思います。

放射線取扱主任者試験で問題として頻繁に出題される気体としては、

二酸化炭素炭酸ガスイメージ 1

二酸化硫黄(亜硫酸ガス)イメージ 3

硫化水素 イメージ 5

塩酸 イメージ 7

水素(トリチウムイメージ 9

などがあります。

特に二酸化炭素の発生の問題では計算問題も非常によく出題されています。二酸化炭素の発生は、以下の化学反応式が最もよく出題されています。

 
炭酸カルシウム(CaCO3)と塩酸(HCl)の化学反応式
 イメージ 2
 
塩酸(HCl)のところは硫酸(H2SO4)に置き換えても二酸化炭素が発生します。
 イメージ 3
 
計算問題では化学反応式が書けないと解くことができませんので、これら2つの反応式は非常に重要ですので必ず自分で書けるようにしましょう。
 
以下の反応式も暗記しておくと試験では得点につながります。
二酸化硫黄(亜硫酸ガス)
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  イメージ 4
硫化水素
 イメージ 5
  イメージ 6
塩酸
 イメージ 7
  イメージ 8
水素
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水素化アルミニウムリチウムは還元剤のためエタノールと反応して水素を発生する

  イメージ 10

 

毎年、第一種試験では化学の試験で気体の発生に関する問題が出題されています。

過去問題を見ると出題される気体や化学反応式はだいたいは分かります。数年分の過去問題をしっかりと勉強しておけば確実に得点できる分野です。

 

準備をしっかりと

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

10月後半になり、気温も下がり寒さを感じるようになってきました。

今年度の放射線取扱主任者試験は12月末に実施されます。

インフルエンザだけでなくコロナウィルス感染にもこれからの季節は注意しなくてはなりません。せっかく頑張って試験勉強をしたにもかかわらず、試験が迫って体調を崩してはそれまでの努力も水の泡となってしまいます。

これからの季節、まずは自分の体調をしっかり整えること、これを一番に考えるように心がけて下さい。

その上で、悔いの残らないよう最善を尽くすこと。

 

本当に努力すれば、自分は「これだけ頑張ったんだ」という思いを胸に自信を持って試験に臨めます。

準備は自信につながります。

残り2か月間、しっかりと準備して試験に臨みましょう。