放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

体内中の放射能に関する問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日、コメントで今年度の受験の手引きには各課目の配点が明記されてますという情報を頂きました。今までの試験では配点は明記されていなかったように思いますので受験する皆さんの参考になればと思います。コメントをありがとうございました。

受験の手引きは原子力安全技術センターのHPから見ることができます。
 → 受験の手引き 
第一種
 5課目全て:60点満点
第二種
 法令、実務に関する課目:60点満点
 物理、化学、生物に関する課目:それぞれ30点満点の計90点満点

さて、それでは本日も問題を一緒に解いてみましょう。

問 成人の体内に存在する放射性核種40Kの量として最も近いものを次の中から選べ。
 ①4Bq ②40Bq ③400Bq ④4,000Bq ⑤40,000Bq

身体内の1kg中にはカリウムは2g含まれていると言われていますので、60kgの体重の成人の身体内にはカリウムは120g(=2g×60)含まれていることになります。
また、カリウム中には放射性の40Kが0.0117%含まれていますので、40Kの半減期を12.8億年として放射能を求めます。
まずは40Kの半減期12.8億年を秒単位に換算して、
 
 イメージ 1
 
1年は3.15×107秒であることを覚えておくと計算が少し楽になります。
人体60kg中にはカリウムが120g含まれているので、その放射能は、
 
 イメージ 2
 
                                                           イメージ 3
となります。
よって、正答は④になります。

第1種、第2種試験では人の体内に存在する放射性炭素(14C)やカリウム(40K)の放射能を求める問題が時々出題されています。最近の過去問題では以下のものがあります。
第一種
 14C 平成29年度物化生問3Ⅲ
 40K 平成26年度化学問17
第二種
 40K 平成26年度管理技術Ⅰ問5Ⅳ、平成27年度管理技術Ⅱ問19

試験では本日の問題のように計算で解くことになるかと思いますが、人の体内の放射能として以下のもののおおよその値は覚えておくと時間節約にもなります。
放射能は60kgの人の体内中のおおよその値)
 40K:4000Bq
 14C:2500Bq
 87Rb:500Bq
 210Po,210Pb:20Bq

炭素14Cやカリウム40Kは放射線取扱主任者試験では超重要核種です。必ず壊変、半減期、エネルギーなどしっかりと覚えておきましょう。
放射能を求める式も放射線取扱主任者試験では超重要公式です。必ず暗記しておかなくてはなりません。
本日の問題に関連する内容として以下の記事もあわせて読んで勉強して下さい。