放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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事故予防対策②

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
一昨日は2018年の管理測定技術問3から事故を未然に防ぐための対策に関する問題を見てみました。今日も2018年の管理測定技術の問題4を少し見てみましょう。

2018年管理測定技術問4Ⅱの文章の冒頭に以下のことが書かれてあります。

2018年管理測定技術問4Ⅱからの抜粋

放射性物質を含む廃液の処理を検討するには、化学的性質等の理解が不可欠である。液体のまま保管する場合、容器の破損などで、汚染が拡がる可能性がある。そこで、沈殿として回収して、固体廃棄物とすることも検討してみることにした。化学操作をするにあたっては、液性や化学種を事前に調べ、試薬の混合による発熱、気体発生などに注意して行う必要がある。

放射性物質を取り扱う場合、沈殿が生成するものに関しては生成条件やその沈殿物が何であるか、また気体を発生するものに関しても発生条件やその発生気体が何であるかを知っておく必要があります。
本問題で問われている沈殿物や気体はいすれも放射線取扱主任者試験では非常によく出題されているものばかりです。しっかりと復習して、できれば沈殿生成、気体発生の化学反応式も自分で書けるようにしておきたいですね。

また、最近はイオン交換樹脂に対する吸着強度の問題もよく出題されています。

平成26年度物化生問4Ⅱ
平成26年度化学問28
平成27年度化学問18
平成28年度化学問21
平成28年度物化生問3Ⅱ
平成29年度化学問19
平成29年度物化生問4Ⅱ
で出題されています。

 イオン交換樹脂について

事故を未然に防ぐための対応や、また事故が起こってしまった場合の被害の拡大を防ぐ対応には、放射性物質の化学的、物理的な性質に関する知識を有していることが非常に大切です。
これから皆さんがこの放射線取扱主任者試験に合格し、放射線取扱主任者となって社会で活躍していくためには、放射線放射性物質を安全に取り扱えるように十分な知識を有することが必要になります。
「事故対応に関する課目」は社会の安全を確保していくために非常に重要な課目になります。しっかりと勉強して必要事項は覚えるようにして下さい。