放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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体内中の14C,40Kの放射能

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
先週の台風が通り過ぎた後の湿った空気が上空にある中での梅雨前線の停滞により、全国的に大雨となりました。広島、岡山、四国などの西日本では非常に大きな災害となっております。皆様のお住まいの地域は大丈夫でしたか。

さて、今年の放射線取扱主任者試験も来月と迫って来ています。
最後の踏ん張りどころです。
10月に笑えるように最後の最後まで諦めずに全力を尽くして下さい。
第一種、第二種試験では人の体内に存在する放射性炭素(14C)やカリウム(40K)の放射能を求める問題が出題されています。最近の過去問題を眺めてみるだけでも、
 
第一種
14C 平成29年度物化生問3Ⅲ
40K 平成26年度化学問17
第二種
40K 平成26年度管理技術Ⅰ問5Ⅳ、平成27年度管理技術Ⅱ問19

などで出題されています。
今日は人の体内に存在する14Cや40Kの放射能を一緒に計算してみましょう。
 
まず14Cについて、平成29年度物化生問3Ⅲを例にとると、人の体重を70kgとし、この中に炭素はおよそ18質量%ほど含まれていると記述されています。
よって、人の中の炭素の量は、
 
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炭素1gあたりの放射能は0.23Bqと問題文に記述されていますので、
 
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となります。およそ3000Bqですね。
 
40Kについては、人体1kg中にはカリウムは2g含まれており、カリウム中には放射性の40Kが0.0117%含まれています。
人の体重を70kgとするとカリウムは140g含まれており、その中の放射性カリウムは、
 
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40Kの半減期は12.8億年であるため、これを秒単位に換算すると、
「1年=3600秒×24時間×365日ですので、1年=3.15×107秒も暗記しておくと放射能を求める計算問題では役に立つことがあります」と放射能を求める問題の記事で書きましたね。
 
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よって、70kgに人の体の中の40Kの放射能放射能を求める公式に代入して、
 
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となります。およそ4000Bqですね。
実際の試験では電卓が使用できませんので、0.693≒0.7、6.02≒6.0などとして時間を節約しましょう。
 
体重70kgの人の体の中の14Cの放射能はおよそ3000Bq、40Kの放射能はおよそ4000Bqは暗記しておきましょう。(体重によって変わることに注意!)
14C及び40Kは放射線取扱主任者試験では超重要核種です。しっかり勉強しておきましょう。
 
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