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酸素効果

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は酸素効果について次の文章をそのまま暗記しましょう。

「酸素存在下で放射線照射された場合、低酸素下で照射された場合に比べ放射線感受性が高まる。この現象は酸素効果という。酸素効果の程度はOERで表され、X線γ線OERは2.5~3である」

酸素効果は間接作用で現れる現象のひとつで、間接作用では酸素効果の他に希釈効果、保護効果、温度効果といった現象も見られます。
酸素効果の程度を表すOERの値が2.5~3であることは、昨年度(平成29年度)の試験では生物問3、物化生問6Ⅱで出題されています。是非覚えておきたい数字です。
 
このブログの以下の記事には放射線取扱主任者試験で覚えておきたい図の抜粋を掲載していますのでしっかり勉強しておいて下さい。
OERの値に加えて、生物学的効果比(RBE)の値も覚えておきたい数字です。
 
また、以下の図も合わせて覚えておくと良いかと思います。
この図を知っておくと平成29年度物化生問6Ⅱの(E)が正答できます。
 
イメージ 1
出典元 原子力百科事典ATOMICA
 
平成29年度第一種放射線取扱主任者試験生物問3C
低LET放射線の酸素増感比は正常線維芽細胞では2.5~3程度の値を示す。
平成29年度第一種放射線取扱主任者試験物化生問6Ⅱ
「酸素が存在しない条件で、ある効果を起こす吸収線量と酸素が存在する条件で同じ効果を起こす吸収線量の比を酸素効果比という。生体内での酸素効果比は最大(D)3程度までの値となる。酸素効果比が2となるのは酸素分圧が(E)3mmHg程度のときである。正常組織では、酸素分圧はおおよそ(F)20~100mmHgである。LETの高い放射線による致死効果では、酸素効果はγ線に比べて(コ)小さくなる。LETが200keV・µm-1を超えると酸素効果比はほぼ(G)1となることが知られている。また、LETの高い放射線では間接作用の寄与がγ線より(サ)小さくなる。」