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単位換算、定数に関する問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

今年度(平成29年度)の物理に試験では単位の換算と定数の値に関する問題が出題されました。物理問25です。
過去10年分の問題を見てもこのような問題は今までに出題されていません。もしかすると、今後このような問題も定番になるかもしれませんね。
重要な核種の半減期やエネルギーなど放射線取扱主任者試験では必ず覚えなくてはならない数値があります。半減期やエネルギー以外でも覚えておくと問題を解く上で役に立つ数値もたくさんあります。

平成29年度物理問25では、
①はエネルギーの単位である電子ボルト[eV]をジュール[J]単位に変換したときの数値に関する問題で、必ず覚えておかなくてはならない数値です。
余談ですが、この値は電気素量1.6×10-19[C](クーロン)の数値と同じになります。
これは1Cの電荷を1Vの電圧の中で動かすのに必要な仕事量が1[J]と定義されていますので、電気素量の電荷を1Vの電圧の中で動かすのに必要な仕事量は1.6×10-19[J]となります。また、電子1つが 1V の電圧で加速されるときのエネルギーを 1[eV]と表記しますので 1[eV]=1.6×10-19[J]の数値は電気素量1.6×10-19[C]の数値が同じになります。

②は核反応の反応断面積の単位である[b](バーン)を[m]単位に変換したときの数値です。
[b]は中性子放射化分析の問題でよく見る単位です。平成29年度化学問9でも使用されています。平成29年度化学問9などの中性子放射化分析の問題では、中性子の照射粒子密度(中性子フルエンス率)の単位が[cm-2・s-1]で表されることが多いため1[b]を10-24[cm2]と覚えていることが多いかと思いますが、本問題では[m2]単位に変換することに注意しなくてはなりません。

③は陽子の静止質量です。陽子、中性子、電子の静止質量は必ず暗記しておきたい数値です。
陽子と中性子の静止質量の値を比較した問題、陽子の静止質量と電子の静止質量を加えた値と中性子の静止質量の値を比較する問題は過去にもよく出題されています。

本ブログの以下の記事にも覚えておきたい数値をいくつか掲載していますので是非ご覧いただき暗記して下さい。
 覚えておきたい数値

放射線取扱主任者試験では、面倒がらずにできるだけ多くのことを暗記しておくと得点に必ず結びつきます。