ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
受験申込書は昨日から配布が始まっていますので、今年度受験される方は早めに入手し、申し込みを行うようにして下さい。
今日は放射性核種を利用した画像分析で生物でよく出題されるオートラジオグラフィーに関する記事を紹介したいと思います。
オートラジオグラフィーは放射線の感光作用を利用して像を形成するものです。そのため、放射線のエネルギーが像の解像度に大きく影響を及ぼします。
オートラジオグラフィーに関しては、第7版放射線概論ではP.310に記載がありますので是非暗記してください。
オートラジオグラフィーに関しては、第7版放射線概論ではP.310に記載がありますので是非暗記してください。
〇オートラジオグラフィー
分布している放射性物質から放出されるβ線やγ線から画像(オートラジオグラフ)を作成する手法です。
α線やβ線などの荷電粒子には、写真乳剤を感光・黒化させる作用があります。また、X線やγ線などの電磁波も二次電子を放出することにより同様の働きを有します。この作用を利用して、試料表面に乳剤乾板を密着させて露出を行い、試料中に存在する放射性同位体の位置や量を記録し決定する方法をオートラジオグラフィーと呼びます。検出感度がきわめて高いこと、位置決定の精度がよいことなどが特徴です。
①超ミクロオートラジオグラフィー(電子顕微鏡レベル)
・トリチウム(3H)の18.6keVのβ線
・125Iのオージェ電子
②ミクロオートラジオグラフィー(光学顕微鏡レベル)
・トリチウム(3H)の18.6keV
・14Cの156keV
・35Sの167keV
などの低エネルギーβ線放出核種
③マクロオートラジオグラフィー(肉眼レベル)
・14Cの156keV
・35Sの167keV
・32Pの1.71MeV
などβ線放出核種
平成17年度生物問3
平成18年度生物問1
平成18年度生物問1