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標識化合物、PET診断、核医学の利用

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日はトレーサー試薬や標識化合物に関する記事を紹介しました。
今日も関連事項として標識化合物の利用に関する記事を紹介したいと思います。
標識化合物の利用に関する問題は生物の試験で問1または問2で出題されています。
 
主要な標識化合物の利用法については是非暗記してください。
・DNAの合成量の測定:[3H]または[14C]チミジン
RNAの合成量の測定:[3H]または[14C]ウリジン
・タンパク質の測定:[3H]または[14C]、[35S]ロイシン、メチオニンヒスチジン
・DNAケーシング(塩基配列の決定):[α-32P]dCTP
・ラジオイムノアッセイ(RIA):[125I]標識化合物
・イムノラジオメトリックアッセイ(IRMA): [125I]標識化合物

PET(陽電子放射断層撮影)診断:11C,13N,15O,18F 
・脳腫瘍診断:[11C]-メチオニン
・腫瘍診断:[18F]-フルオロデオキリグルコース([18F]-FDG)
 ([18F]-FDGは脳や心筋などエネルギー消費量が大きいものには不適)
・脳血流量:[15O]-H2O
・脳酸素消費量:[15O]-O2

その他
・クロム酸ナトリウムは赤血球の寿命や血流量の測定
 平成17年度生物問2、平成24年度生物問1、平成25年度生物問2
 平成28年度生物問1で出題
 
核医学に利用される核種は、このブログでも重要核種として取り上げています。
重要ですので是非覚えてください。 10月11日の記事(核医学用核種) 参照
 
平成17年度生物問1:タンパク質の合成に適切な標識化合物
        問2:標識化合物の利用法(比放射能、赤血球の寿命測定)
平成18年度生物問2:DNA合成の定量に適切な標識化合物
平成19年度生物問1:タンパク質の定量に適切な標識化合物
平成20年度生物問1:標識化合物の利用法(タンパク質合成、光合成、DNA合成)
        問2:PET診断に利用される化合物
平成21年度生物問1:PETによる腫瘍検査に適切な化合物
        問2:標識化合物の利用法(DNA合成、タンパク質合成)
平成22年度生物問1:標識化合物の利用法(RNA合成、糖合成、タンパク質合成)
平成23年度生物問1:PET製剤に適切な化合物
平成24年度生物問1:標識化合物の利用法(タンパク質合成、赤血球の寿命測定)
        問2:心機能、血流量に利用される核種
平成25年度生物問1:標識化合物の利用法(タンパク質合成、RNA合成、DNA合成)
        問2:標識化合物の利用法(疾患と検査)
平成26年度生物問1:PET診断に利用される化合物
平成27年度生物問1:核医学画像診断に利用される化合物
平成28年度生物問1:標識化合物の利用法(DNA合成、タンパク質合成・寿命、赤血
                                球の寿命測定)
        問2:PET製剤に適切な化合物
平成29年度生物問30:PET診断に利用される化合物
平成30年度生物問1 : 核医学画像診断に利用される化合物