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生殖腺(精巣、卵巣)、不妊

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
今日は精巣、卵巣また不妊など生殖腺に関連する記事を紹介したいと思います。

不妊:確定的影響で身体的影響
生殖腺障害:確率的影響で遺伝的影響

不妊に関するしきい線量(必ず暗記すること)
      一時的不妊   永久不妊
 男性    0.15Gy     3.5-6Gy
 女性   0.65-1.5Gy    2.5-6Gy


精巣(細胞再生系)
感受性:精原細胞(幹細胞)>精母細胞>精細胞(精子細胞)>精子
の順に高くなる
・精原細胞の細胞死のしきい線量は0.15Gyで成人のしきい線量の中で最低
・被ばく後、精原細胞の細胞死から供給が絶たれるまでに時間がかかるため、被ばく 
 直後には死には至らない
・一過性の不妊になり、線量率効果もない
・3.5-6Gyで精原細胞は死ぬため永久不妊になる。
精子は抵抗性であり照射直後なら不妊にはならない。数日で減少して不妊になる。
精子はDNA損傷の修復機能がない
 
精巣の突然変異に関する感受性
 生殖腺とは逆で精細胞(精子細胞)>精子=精母細胞>精原細胞の順に高くなる
 放射線感受性は精原細胞が最大であるが、突然変異に対する感受性は精原細胞は最低である。この理由としては、精原細胞は代謝が盛んなため回復しやすいためである。

卵巣
感受性:
成熟卵母細胞が高い
・胎児期に卵母細胞の分化まで進行(未成熟)して停止中(思春期に分化が再開)
卵巣は幹細胞を持たないので卵巣は再生細胞系ではない
・卵母細胞は静止期では感受性が低く、分化再開後は感受性は非常に高い
・分化再開後の卵母細胞の感受性は非常に高いためアポトーシスで細胞死する
 
平成17年度生物問26,27
平成18年度生物問22
平成19年度生物問11
平成20年度生物問20
平成21年度生物問21,22
平成22年度生物問26,27
平成23年度生物問20
平成23年度物化生問5Ⅱ
平成24年度生物問13,15
平成26年度生物問8,13,14
平成27年度生物問13
平成27年度物化生問5Ⅱ
平成28年度生物問14
平成29年度生物問12
平成30年度生物問13