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ネプツニウム系列に関して

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。
昨日壊変系列にについての記事を紹介いたしましたが、私の誤った記事に対して適切なコメントをいただき修正させていただきました。
大変申し訳ございません。
現在判明しているネプツニウム系列の最終核種は205Tlとのことです。
私が所有している第7版の放射線概論ではネプツニウム系列の最終核種は209Biとなっていますが、おそらくは現在出版されている最新の放射線概論ではこのネプツニウム系列の最終核種は205Tlとなっているのではないでしょうか。
209Biはおよそ1900 京年(1.9×1019年)という極めて長い半減期を持ってα崩壊を起こし205Tlに壊変することが2003年に判明したとのことです。この半減期は現在推測されている宇宙の年齢より10億倍以上も長いとのことがウィキペディアには書かれてあります。
日本大百科全書(ニッポニカ)の解説では、ネプツニウム系列は以下のように書かれてあります。
「放射性核種の崩壊系列の一つで、ネプツニウム237に始まり、主経路としてα(アルファ)崩壊9回、β(ベータ)崩壊5回を行ってタリウム205に至る系列をいう。系列中の各核種の質量数はnを整数として4n+1となっている。4n(トリウム系列)、4n+2(ウラン・ラジウム系列)、4n+3(アクチニウム系列)となる他の系列は天然に存在するが、ネプツニウム系列は人工放射性核種からなるものである。なお、2003年にビスマス209が事実上無限大ともいえる半減期1.9×10^19年でα崩壊してタリウム205となることが知られる前は、ビスマス209がこの系列の最終核種であるとされていた。」
本ブログをお読みいただいている皆さんには大変申し訳なく思っていますが、私も素人ですので本ブログでも間違いは散見されるかと思います。
ひとりでも多くの皆さんが放射線取扱主任者試験に合格できるように少しでもお手伝いしたく思っておりますので、できるだけ私のブログでも誤りは少なくしていきたいと考えています。
是非、誤り等を見つけた際にはご指摘いただき、読者の皆さんと一緒このブログをより良いものに作り上げていけたらと考えていますのでよろしくお願い致します。
インターネットの普及により情報を簡単に探すことができる大変便利な時代になっています。しかし、掲載されている情報が全て正しいわけではないということを理解しておくことも大切です。情報を正しく活用できる能力、すなわち情報リテラシーを皆さんに身につけていただきたく思います。
上述したウィキペディア日本大百科全書の解説についても同様のことがいえるかと思います。日本大百科全書ネプツニウム系列では、主経路としてα崩壊9回、β崩壊5回を行ってタリウム205に至ると書かれてありますが、この9回、5回という回数に関しても正しいかどうか私には分かりかねています。
放射線取扱主任者試験を受験する皆さんにおきましては、私個人としましては放射線概論が最高の参考書かと思いますのでまずは放射線概論を第一の参考書として勉強を行うことをお勧めいたします。
昨日の記事のお詫びを一言書かせていただきました。