放射線取扱主任者試験に合格しよう!

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平成28年度第一種試験問題について(物理、化学、生物)



ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

現在、今年度の第一種放射線取扱主任者試験の解答解説を作成しています。
今月中には平成28年度の解答解説を配布できるように準備を進めていますので、ご興味のある方は今しばらくお待ちください。

今日は、今年度の試験問題を実際に解いてみた個人的感想(法令以外)を簡単ですがコメントしてみたいと思います。


【物理】
難易度は例年並みだったように思います。
放射線概論と過去問題をしっかり勉強して試験に臨めば6割は十分得点できる問題かと思います。
設問によっては迷う選択肢もいくつかありますが、明らかに正解、不正解が分かる選択肢から消去法により正答にたどりつける問題も多くあります。
計算問題では、問3や問29は過去問題にも見られない問題で戸惑った方も多いのではないかと思います。
問15のチェレンコフ光が発生する電子の最小エネルギーは過去問題にも出題されていますので数値を覚えておいた方はすぐに正答が分かったかと思います。


【化学】
難易度は物理同様例年並みといった感じではないでしょうか。
計算問題もそれほど難解な問題もなく比較的得点しやすかったように思います。
問13のような気体の計算問題が苦手な方も多いかと思いますが、試験では時間配分も頭に入れておく必要がありますので捨てる問題はあっさり捨てることも大切です。
また、問26などは分析方法に関する知識がないと解けない問題ですので知識がない方はあっさり捨てるべきです。
過去問題をしっかり勉強していれば6割は得点できる問題かと思います。


【生物】
私個人の感想では、物理、化学、生物の中では生物が一番難しく感じられました。
2択までは絞れても、どちらが正答か迷う問題が多く自信を持って解答できる問題が比較的少なく感じられました。
問6のチミングリコール、問8のナイミーヘン染色体などは過去問題でも出題されたことのない用語かと思います。
問16、問17も過去問題では出題されていない問題で正答を選ぶのは難しく思います。
得点できる問題をしっかり得点することで6割は正答したい問題かと思います。


物理、化学、生物の試験は、試験時間が1時間15分のため、特に物理、化学に関しては計算問題に時間をかけすぎると他の問題をじっくり考える時間がなくなってしまいます。第一種放射線取扱主任者試験に合格するためには時間配分をしっかり考えることも非常に重要ですので、過去問題を解く際には時間を測りながら解くように心がけて下さい。