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除染に関する過去問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

先日は第二種試験から除染に問題を掲載しました。今日は除染に関する第一種試験の過去問題をいくつか掲載したいと思います。

過去の第一種試験では管理測定技術(2019年度からは実務)の試験で除染に関する問題が出題されています。過去問題をしっかりと勉強し、暗記すべきことを確実に覚えておけば十分得点源になる分野です。

 

第一種試験

2017年度管理測定技術問3Ⅲ

放射性同位元素の使用の際には作業室の実験台や床面の汚染に注意する。汚染が発生した場合には、汚染核種の特定、汚染範囲の確認、汚染の拡大の可能性の予測などが必要である。サーベイメータを利用しての汚染状況の把握は対策の第一歩である。スミア法による汚染検査を併用することで、汚染核種の特定や(O)の状況についての基礎データを得る。

汚染状況に基づいて除染計画が立案される。短半減期核種による汚染では、汚染が広がらないような措置等を講じて、除染せずに(P)による放射能の減少を待つ場合がある。例えば、3H、18F、57Co、131I、134Csを使用する施設の場合には、最も半減期の短い使用核種である(Q)による単独の汚染などで、こうした対処もあり得る。

複数の核種を使用している施設での汚染では汚染核種の特定が必要である。(R)放出核種の同定には、Ge検出器によるエネルギースペクトル測定が有効である。ただし、134Csなどの定量の際には(S)の寄与の補正を要する場合がある。

除染作業では、まず吸湿紙でふき取ることがよく行われる。水溶性の汚染に対しては、水、中性洗剤の他、(T)などのキレート性除染剤を脱脂綿にしみこませてふき取ることもよく行われる。

2015年度管理測定技術問4Ⅱ

Ⅱ 実験室の反対側にあるフード3では、51Crと60Coを用いた実験を行っている。51Crは(K)壊変するのに対し、60Coはβ-壊変するが、これらはともに(L)を放出する。これらの核種からの放射線を効率よく測定するためには(M)検出器が有効である。これらの核種による汚染の除去には状況に応じて種々の方法が用いられるが、EDTAのように多くの金属イオンと水溶性の(N)を形成する除染剤を用いることが有効である。

 フード3に隣り合うフード4は131I取扱い専用としている。ヨウ素は揮散しやすく、ヨウ素を含む水溶液は、特に(O)にするとヨウ素が気体として拡散するおそれがある。131Iを使用する実験はヨウ素を有効に吸着する(P)トラップを装着したグローブボックス内で行う。

2014年度管理測定技術問3Ⅲ

(略)

実験終了後、実験室の汚染検査と除染方法を、汚染核種、場所、及び汚染の形態などに応じて適切に選択する。まず、ガラスバイアルの外側に汚染のないことを(N)法などの間接法で確認した後、線源を貯蔵庫に収納する。次に、実験テーブルや床面全体の表面汚染をGM管式サーベイメータによる(O)法で測定する。表面汚染が認められる場合には、汚染箇所に印をつけて明示し、汚染の拡大を防ぐ。速やかに対処することで除染効果は大きくなる。中性洗剤、酸、あるいは(P)を含ませたペーパータオルなどによるふき取り作業を行い、その後、再度、サーベイメータで測定して除染されたことを確認する。

2013年度管理測定技術問5Ⅲ

放射性物質を体内摂取した場合、医師の判断に基づき、生物学的影響を低減するための除染治療を行う。除染治療においては、摂取した放射性物質の種類や摂取経路等を踏まえ、適切な方法を選択する。消化管での吸収を低減するためには、胃洗浄や下痢の投与、プルシアンブルーなどの(Q)投与などが行われる。主に腎臓から排泄される核種については(R)の投与が、そして、安定同位体投与により内部被ばくを低減する方法の例としては、トリチウム摂取の際の(S)があげられる。キレート剤による体外排泄促進法では、コバルトや銅などの重金属についてはペニシラミンが、プルトニウムアメリシウムなどの超ウラン元素については(T)がそれぞれ用いられる。これらの処置は、体外排泄効果をモニタリングしながらその継続の可否を判断する。

2009年度管理測定技術問4Ⅰ

(略)

汚染発生時に速やかにかつ効率的に除染できるような対処法を事前に検討しておくことも必要である。例えば、液体の放射性同位元素による床の汚染が発生した場合には、汚染の範囲と量を調べ、(F)ことによって汚染の拡大を防ぐ。更に、水や中性洗剤、必要に応じて(G)のようなキレート形成剤を用いて除染を行う。

(略)

2008年度管理測定技術問4Ⅳ

(略)

遊離性の汚染の除去には、一般に、水、中性洗剤、酸、可溶性錯塩形成剤などが用いられる。可溶性錯塩形成剤としては(E)などが用いられる。ただし、14Cが(F)として存在している場合には、(G)を用いると14CO2の発生により汚染が拡大する可能性がある。

2005年度管理測定技術問2Ⅲ

汚染の拡大を防ぐために、状況に応じた処置を講ずる必要がある。場合によっては、汚染核種に固有の(A)を考慮して適切な除染時期を設定することもある。これにより、除染作業に伴う被ばく線量並びに廃棄物の発生量を軽減することができる。汚染核種だけでなく汚染された素材の(B)も重要であり、不適切な除染剤の選択は汚染の拡大すらも促すことがある。例えば、樹脂製の床材への(C)の使用は不適切である。