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統計の基本的な問題

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

昨日は統計に関する演習問題を掲載しましたが自分で解けましたか?

このような問題を初めて見た人には難しかったかもしれません。

放射線取扱主任者試験に出題される問題は初めて見た時には解けない問題ばかりです。しかし、多くの過去問題を解いておくことで、毎年類似の問題が出題されていることもが分かり、次第に解き方も分かってきます。また応用力も身に付いてきます。

初めて問題を解く際は解けなくて構いません。試験まで時間のある時期にまずは基本をしっかりと押さえ、その後問題は解き始めれば次第に解けるようになります。

 

今日も統計に関する問題を一緒に考えてみましょう。

今日の問題は基本的な問題ですので確実に解けるようにしておきましょう。

 


サーベイメータを用いてX線を1分間測定したところ1000cpsの計数率を得た。この計数率の標準偏差cps)に最も近い値は次のうちどれか。

A 0.5  B 4  C 13  D 32  E 245


 

まず、基本事項のおさらいです。

以下の公式は必ず覚えておかなくてはなりません。

計数時間を イメージ 20、試料の計数値を イメージ 21 とすると、

 計数値の標準偏差(誤差): イメージ 1

 計数率:イメージ 2

 計数率の標準偏差(誤差): イメージ 3

 

この公式に沿って忠実に計算するには、まずは問題文中の計数率を計数値に変換しなくてはなりません。

計数率は計数値を計測時間で除したものですので、計数率に計測時間を掛けることで計数値を求めることができます。問題文に「1分間測定したところ1000cpsの計数率を得た」とありますので、計数値は、

 

 f:id:radioisotope_f:20200726155615g:plain

 

となります。

計数率が[cps](カウント パー セコンド [c/s])と秒単位で表されていますので計測時間の1分間も60秒とすることに注意しましょう。 

 

計数値が分かりましたので、計数率の標準偏差cps)を求める公式に代入して、

 

 f:id:radioisotope_f:20200726160453g:plain

             f:id:radioisotope_f:20200726160558g:plain

 

となりますので、正答はBとなります。

 

f:id:radioisotope_f:20200726160807g:plain の値を覚えておく必要はありませんが、

f:id:radioisotope_f:20200726160915g:plain であることから、f:id:radioisotope_f:20200726161130g:plain と分かりますので正答は導くことができます。f:id:radioisotope_f:20200726161325g:plain(ひとよひとよに…)、f:id:radioisotope_f:20200726161334g:plain (ひとなみに…)は覚えておきたい値です。

放射線取扱主任者試験では、基本的な数学の計算で出てくるルートの値、対数の値は暗記しておくと試験で役に立ちます。

 

今日の問題は公式を暗記しておけば解ける基本問題ですので、必ず自分で解けるようにして下さい。