放射線取扱主任者試験に合格しよう!

資格取得を目指す皆さんを応援します

NLだより

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

以前もこのブログで紹介したことがありますが、皆さんNLだよりというものをご存知ですか?

長瀬ランダウア株式会社さんが毎月発行しているちょっとした読み物です。放射線に携わっている研究者の人の話や放射線に関する情報をいろいろ提供してくれる非常に良い読みものだと思います。
長瀬ランダウア株式会社は主には個人被ばく線量測定サービスを行っている会社で、X線をはじめとする放射線に関わる業務で仕事をしている人は長瀬ランダウア株式会社の個人線量計を身につけている人も多いかと思います。

NLだよりは長瀬ランダウア株式会社のホームページから読むことができます。

放射線取扱主任者試験の合格を目指している人にとっても参考になる記事も多くありますので勉強の合間にでも是非読んでみると必ず役に立ちます。

 

私の職場にはNLだよりが郵送で送られてきます。

2020年1月号には放射性核種のニホニウム(Nh)の話題が掲載されていました。ニホニウム理化学研究所が2015年に発見した原子番号113の元素です。原子番号30のZnと原子番号83のBiを線形加速器(RILAC)で核融合させ生成されました。

新しい元素ですので放射線取扱主任者試験ではまだまだ出題は少ないですが、2017年の第一種試験の物化生で出題されています。

2017年度第一種試験物化生問4Ⅰ

 現在、118種類の元素が発見されている。天然に存在する元素のうち、最も大きい原子番号は(ア)であるが、原子番号43の(A)と原子番号61の(B)は天然には存在しない。原子番号がを92を超える元素は(C)元素と呼ばれ、すべて人工放射性元素である。原子番号が104以上の元素は(D)元素と呼ばれ、重イオン核融合反応によって合成されることが多い。例えば、113番の元素ニホニウム(Nh)は、加速器で加速した70Znイオンを209Biに照射して、209Bi(70Zn,n)278Nh反応により初めて直接合成された。278Nhの半減期は1.4ミリ秒、また、この反応の核反応断面積は2.2×10-14b(バーン)と見積もられており、例えば、209µg・cm-2209Bi標的に2×1013個s-170Znを照射すると、(イ)日間当たり1個の割合で278Nhが合成されることとなる。


長瀬ランダウア株式会社のホームページはNLだより以外にも放射線に関する基礎知識なども掲載されていますので試験の勉強にも是非役立てて下さい。

 

また、個人線量計放射線取扱主任者試験でも出題頻度の非常に高い分野ですので、蛍光ガラス線量計やOSL線量計、熱蛍光線量計(TLD)といった重要な線量計に関しては確実に覚えておきましょう。第二種試験でよく出題されていますので過去問題を勉強しておくとよいでしょう。